シンガポールに旅行に行った時、メインの交通手段になるのは電車(Mass Rapid Transitマス ラピッド トランジット:通称MRT)になると思います。
MRTはシンガポールの主要エリアを網羅していて、なおかつ安価に利用できるのでとても便利なのですが、はじめての方は切符の買い方や乗り方がよくわからないと思うので、そういう方に向けて解説します。
路線図

路線図はこのようになっています。
- チャンギエアポート駅(Changi Airport)
- ブギス駅(Bugis)
- ベイフロント駅(Bay Front)
- チャイナタウン駅(China Town)
- オーチャード駅(Orchard)
シンガポールの主な観光地はこのあたりで、これらの駅を利用する人は多いと思います。事前に路線図を見て覚えておくと便利です。
空港からの移動
チャンギ国際空港から市内へ移動する時は、チャンギエアポート駅からMRTに乗ります。駅は空港のターミナル2とターミナル3から行くことができます。
注意事項として空港からの電車は、チャンギエアポート駅⇔エクスポ駅⇔タナメラ駅の3つの駅を往復しているので、エクスポ駅かタナメラ駅で乗り換える必要があります。同じ電車に乗っていてもこの3つの駅を往復するだけで目的地には着きません。
エクスポ駅から路線図の緑、East-West Line、タナメラ駅からは路線図の青、Downtown Lineに乗ることができるので、目的地に応じてどちらかの駅で乗り換えましょう。
ルール
シンガポールの電車ではいくつかのルールが定められていて、違反すると罰金です。知らなかったでは済まされないかもしれないので、事前に頭に入れておきましょう。
主なルールは次の4つ。
- 飲食禁止
- 喫煙禁止
- ドリアン禁止
- 可燃物持ち込み禁止
飲食禁止
シンガポールの電車は飲食禁止です。日本だと飲食をしていても問題は無く、匂いのする食べ物を食べていると少し嫌な顔をされるぐらいですが、シンガポールでは完全に禁止。
飲み物も駄目なので、バッグから水を出して飲んでしまうと違反になります。頭ではわかっていてもついうっかりしてしまうことがあるので注意が必要です。
喫煙禁止
駅、および車内は禁煙です。シンガポールは喫煙者にとっては厳しい国で、所定の場所以外での喫煙は違反になります。
シンガポールのタバコ事情についてはこちらの記事で解説しているので、良ければ読んでみて下さい。
シンガポールへのタバコの持ち込みについて税金の支払い方法を解説するドリアン禁止
味は美味しいけれど、強烈な悪臭を発することで有名はドリアンですが、電車内への持ち込みは禁止されています。
理由は言うまでもなく悪臭を防ぐためですが、まあ普通に旅行をしていてドリアンを持ち歩くことはあまり無いんじゃないかと思います。
可燃物持ち込み禁止
可燃物の持ち込みは禁止されています。可燃物とは、例えばガソリンなどの燃えやすい物全般を表します。
危険を防ぐための当たり前のルールですが、旅行者がこれらを持ち歩いていることはほぼ無いでしょう。
チケットの種類
電車に乗る前にチケットを買うんですが、これが結構難しいです。僕ははじめ意味がわからなくて15分ぐらい悩みました。
チケットには
- スタンダードチケット
- ez-linkカード
- シンガポールツーリストパス
これらの3種類があります。

スタンダードチケット
券売機で買える一般的なチケットです。タッチパネルで行きたい駅を選択してお金を支払うと、ペラペラのチケットが出てきます。
このチケットは使い捨てではなくて、次に電車に乗る時は、券売機の決まった場所に置いて操作をするとそのチケットにチャージされて、それを使うという仕組みになっています。
夕方のベイフロント駅など混雑している時は、チケットを購入またはチャージするのに時間がかかるので、それがデメリットです。
ez-linkカード
販売額は12ドルで、駅の窓口で購入することができます。
日本のPASMOやSuicaのように、事前にチャージして利用するタイプのカードで、カード代4ドルはかかるものの、混雑時に並ばなくていいのがメリットです。
シンガポールツーリストパス
チャンギ国際空港や、MRTの限られた駅でしか買うことができないパスです。
シンガポールの電車やバスに乗り放題になるパスで、1日券、2日券、3日券の3種類から選べます。一日に何度も交通機関を利用する人向けです。
どれがいいのか
3種類あるチケットの中からどれにすればいいのかよくわからないという方は、このような基準で選ぶといいと思います。
- 短期の旅行、そんなに乗らない:スタンダードチケット
- ある程度長い滞在、カード自体をおみやげにしたい:ez-linkカード
- 一日に何度も交通機関を利用する:シンガポールツーリストパス