台湾の林森北路で客引きに怪しい店に連れて行ってもらった話

台湾

台北に林森北路という通りがある。この周辺はカラオケ、スナック、ラウンジといった夜のお店が集まっていて、遊ぶところがたくさんあるエリアになっている。

僕が訪れたのは夜の9時ごろ。雨が降っていて、人通りは少ない。土曜日の夜だったがこんなものかと感じた。

僕がなぜ林森北路に来たかというと、別にカラオケが歌いたいとか、クラブ遊びをしたいからというわけではなく、ここを歩いていると客引きに声をかけられて、そういう店に連れて行ってくれるという噂を聞いたからだ。台湾ではそういう店は非合法なので、表向きに営業しているところはないと思う。

金年華三温暖にしてもそうだが、普段はサウナとかカラオケ店の体で営業をしていて、裏でそういうことを行っているというパターンがほとんどだと思う。

だから一般の旅行者が2泊なり3泊なりで台湾を訪れて、そういうところを探すのは難しい。なんとなくここかな?という曖昧な思いで入店するのもそれはそれで面白いだろうが、旅行中は時間が限られている。金年華三温暖はネットで情報がたくさん見つかるが、それ以外の場所というと調べてもよくわからない。

そういう事情があり、林森北路の客引きについていくことにした。

普段なら客引きについていくことなんか決してしない。料金に紹介料が上乗せされたり、ボッタくりの悪質な店に連れていかれる可能性もあるからだ。しかし、ここ台湾においてはそういうわけにもいかないので、客引きから声をかけられるのを待つ

雨が降っていて人が少ないのに本当にいるのかと思っていたが、歩いていると日本語で声をかけられた。年齢は40代~50代の女性。中国語の訛りがあるが、流暢な日本語を話す。おそらく日常的に日本人の対応をしているのだろう。

「本番アルヨ、女性イルヨ」と話している。客引きはやたらと本番推しだったが、この時は本番はいらない気分だったので、その旨を伝える。すると、手のサービスがあるカラオケ店があるという。いわゆるおっパブである。

そのカラオケ店に行くことを決める。料金は2500元ぐらいと言っていたが、「明日日本に帰るからあまり現金を持っていない」と値切ると、2000元弱まで下がって交渉が成立。7,000円ぐらい。

そこからは店まで移動。歩いて10分ぐらいの距離だと言っていたので歩こうとしたら、客引きがタクシーで行くことを勧めてくる。どうやらタクシー代を出してくれるらしい。普通にめっちゃいい人。

歩いて10分と言っていたが、タクシーでも10分はかかった。大きな建物の前でタクシーが止まる。雑居ビルの一室かと思っていたが違った。

建物の前には見張りというか、門番というか、セキュリティがひとり。これは知らずに入るのは無理だと思う。

客引きのおばちゃんと一緒に入店。おばちゃんがシステムの説明をしてくれた。女性が前に並ぶからその中からひとり選んで、個室でどうぞとのこと。

料金をおばちゃんに支払う。おばちゃんは笑顔で、あとは楽しんでねと去っていった。名刺をもらったが、すごくいい人だった。

店内は全然客がいない。大丈夫かと不安な気持ちになる。

店員に促され椅子に座ると、目の前に10名ほど女性が並んだ。が、正直言ってレベルはかなり厳しい。ほぼ全員30代後半~40代だろう。思わず顔がひきつる。この時点で若干後悔したが引き返すことはできない。10名の中から一番若そうな女性を指名する。

女性と個室に入る。3人掛けのソファがひとつと、テーブルがひとつあるだけの部屋で狭い。

女性は脱ぐとタトゥーだらけで引きつつも一通りことを済ませた。

時間が余っているらしく25分ぐらい女性を話をした。が、女性は全く英語が話せなく中国語オンリーなのでコミュニケーションに苦労する。僕は中国語は、こんにちはとありがとうしか知らないレベル。

それでもスマホの翻訳機能を使ったりしてコミュニケーションをとる。便利な時代だと思う。年齢は30代かと思ってたが26歳だった。笑

時間になり、退店する。外はまだ雨が降っていた。

感想としては、満足度は低い。2,000元でこれはちょっと残念な感じ。でも客引きのおばちゃんはすごくいい人だった。

台湾では客引きについていくか、無料案内所もあるみたいなのでそれを利用するのが正しい遊び方だと思う。でもまあ総じて金額的には日本とそう変わらない感じなので、台湾は遊ぶようなところではなくて、観光とか食事を楽しむところだというのが僕の考えである。