カンボジアでベトナム式理髪店体験:プノンペンのABCヘアーカット感想

カンボジア

東南アジアを訪れたなら、ベトナム式理髪店に行ってみたいという人は多いと思う。ベトナム式理髪店とは、若い女性から髭剃り、マッサージ、耳かきなどのサービスを受けられるお店のことで、日本では体験することができない。

プノンペンにもそんなベトナム式理髪店があり、行ってきたので紹介したい。

概要

場所

セントラルマーケットから徒歩1分の場所にある。周辺は中国人の経営している店が多いのか、漢字で書かれた看板が多く見られる。おそらくこのABCヘアーカットも中国人経営の店で、入店した時に中国語で話しかけられた。

システム

建物には複数のフロアがあり、1階は散髪で、2階以上がフェイスマッサージや髭剃りをする場所になっている。フロア間はエレベーターで移動する。他のベトナム式理髪店では散髪できない店がほとんどだと思うが、ここはヘアーカットもできる。

1階の奥が受付になっていて、メニューの中から受けたいサービスを選ぶ。

Googleより引用

料金は一番高価な、シャンプー、髭剃り、フェイスマッサージ、耳かきのセットで16$(約2,240円)。バンコクのベトナム式理髪店では料金は700B(約2,800円)なので、それと比較すると安価だ。しかしこの価格にはチップが含まれておらず、実際には会計時にチップを請求されるので、それを考慮すると金額は同程度か、少し高額になる。

メニューを選んだら担当の女性が付くので、それに従ってサービスを受ける。女性を選ぶことはできない。

感想

タイやベトナムのベトナム式理髪店とはサービス内容が少し違う

ABCヘアーカットは、タイやベトナムにあるベトナム式理髪店とはサービス内容が少し異なっている。異なると感じた点は下記。

  • メニューが選択式
  • 女性用メニューがある
  • フェイスマッサージのみで、ボディマッサージはない

一般的なベトナム式理髪店ではメニューは1種類しかないが、ここは自分の受けたいサービスを選ぶことができる。また、メニュー表に(Woman)と記載されているように、女性客も想定している模様。女性だと髭剃りは必要ないので、メニュー選択式は良いのかもしれない。

ボディマッサージが無いのも特徴で、起こされてボキボキされるやつや、指をパチンと鳴らすあれは行われない。

耳かきの技術が高い

耳かきの技術はとても高いと感じた。ここに来店する3日前にタイで別のベトナム式理髪店を利用しており、その時も耳かきをしてもらったのだが、多くの耳垢がとれた。

3日で耳垢が溜まったのか、タイの耳かきがいまいちだったのかはわからないが、ここの技術が優れているのはたしかだと思う。

明朗会計ではない

前述したように、メニューの価格に加えてチップを請求されるので、実際に支払う金額はメニュー表以上になる。女性が言うには、メニュー表の金額は全て店が受け取るもので、自分の給料はチップのみらしい。真偽のほどは定かではないが、追加で5$は支払う必要があるだろう。

個人的にはこういうシステムは良く思っていなくて、最後に嫌な思いをしてしまうと、そこでの体験全てが嫌に思えてしまう。タイやベトナムのようにチップ込みの金額を記載してほしいと思う。

担当の女性次第

こういう店は担当の女性によって満足度が大きく変わってくる。相性が良ければ満足できるだろうし、相性が悪ければ無愛想に感じたり、サービスの質が悪く感じたり、店員同士でのお喋りも気になってしまう。

結局のところ満足できるかは運になってしまう要素がある。しかし、この店は耳かきのレベルが高いし、金額的にも他のベトナム式理髪店と比べてもそれほど大差ないということを考えると、訪れる価値はあると思っている。