プノンペンからホーチミンまでのバス移動記:陸路で交通費節約

カンボジア

2023年5月にカンボジア・プノンペンから、ベトナム・ホーチミンまでバスに乗って陸路で移動したので、その時に感じたことや情報を書きたいと思います。

概要

予約方法

利用したバス会社はGiant Ibis。

Giant Ibisの公式ホームページか、もしくは「12go」というウェブサイトから事前に予約できるので、日本を出発する前から予約しておくといい。予約の際に、座席の指定もできる。

僕の場合、公式ホームページから予約しようとすると、クレジットカードの不正利用の制限にひっかかってうまくいかなかったが、12goからであれば問題なく予約することができた。

金額

35$(4,725円)

バンコク~シェムリアップ間と比べると少し安価。

所要時間

7時間45分

eチケットではプノンペンを午前8時に出発して、ホーチミンに午後2時30分に到着する予定だったが、遅延して実際に到着したのは午後3時45分頃だった。

当日の流れ

出発

出発のバスターミナルはここ。周辺は住宅地というよりかはオフィス街で、朝早いということもあり、人通りはあまりなく、店もほぼオープンしていない。なので、早く着きすぎると時間を持て余すことになる。

ここから歩いて10分ぐらいのところに、バイヨンベーカリーというGoogleの口コミで高評価を得ているパン屋がある。朝7時からオープンしているので、出発前にここに寄って軽食を買うのもいいと思う。

バスは定刻通り午前8時に出発。車内はほぼ満席で、9割以上が欧米人だった。

バンコク~シェムリアップ間のように隣に誰もいないことを期待していたが、残念ながらこのバスについては隣に人がいた。それも身長が2メートル近くあるであろう大男だ。

大男は体が大きすぎて普通に座っているだけで、体が僕の座席のスペースに入ってくる。しかもその大男は少し汗臭いし、なんならヘッドホンで音楽を聴いていて、それが若干音漏れしている。

大男にスペースをとられているのと、僕の足元にはリュックが置いているのもあって、かなりの窮屈さを感じた。この状態で約7時間もバスに乗るのかと思うと、僕は朝から絶望した。笑

バスには運転手が2人と、ガイドが1人。ガイドはカンボジア訛りをほとんど感じさせない流暢な英語でこの日の流れを説明してくれる。また、出発してすぐに朝食としてパンとコーヒーが配られる。

休憩

バスはホーチミン到着までに2回停車する。1回目は休憩、2回目はカンボジア・ベトナムの国境だ。出発から約2時間走行して、休憩のために停車した。

スーパーマーケットになっていて、ここでは買い物や軽食をとることができる。しかし値段は結構割高だと感じた。15分程度休憩した後、再びバスは出発。

出入国

国境に到着する前にガイドから出入国についての説明があり、パスポートを回収される。日本人には関係ないが、ベトナム入国時にビザが必要な国の人については、ここで確認されていた。また、国境ではsimカードを売っている人がいるが、ぼったくりなので相手にしないようにとの話もあった。

国境での出入国の手続きについては、ガイドが代わりにしてくれ、指示された通りに動けば何も問題ない。一般的な審査官にパスポートを提出してというやり取りは一切なく、単に審査官の前を素通りする。

ネットの情報を見ていると、ここで審査官から賄賂を要求されるみたいな情報を目にするが、手続きは全てガイドがしてくれるので、そういうことは一切なく安心だと感じた。

出入国を終えたら、Prestige Duty Freeというところで昼食休憩がある。ここにはフードコートと免税店があって、飲食や買い物をすることができる。飲食については、ここも値段が割高だと感じたので利用しなかった。

ホーチミン到着

さらに2時間ほど走行してホーチミンに到着する。バスが停車するのはここで、ブイビエン通りのすぐ近く、市内の中心になる。

ガイドから「バスを降りると関係者を装って話しかけてくる悪人がいるので、相手にするな」という話がある。彼らは長袖のシャツを着ていて、一見バス会社の関係者に見えるが、実はよくないことを企んでいるということらしい。おそらくぼったくりのタクシーとかそういう感じだろう。

バス停のすぐ近くには「Pho Quynh」という評判の良いフォーの店があるので、到着後にここで食事をするのがいいと思う。金額は500円ぐらいでそこまで安価というわけではないが、とても美味しかった。

感想

隣人ガチャ

僕は乗車中、ずっと大男と密着しながら過ごしたので、精神的にかなり消耗した。複数ならともかく、ひとりで旅行しているなら隣にどんな人が来るかは運なので、それによってバスの体験は大きく変わってくる。隣人ガチャで当たりを引けるように祈るしかない。

安心

Giant Ibisのバスを利用するのは、これで3回目になるが対応にはとても満足している。特に、国境での出入国の手続きを全て代行してくれるので、役人から賄賂を要求されるとか、面倒なことが全く無い。国境においてはガイドから丁寧な説明もあるし、トラブルが起きないようにすごく配慮している、そういうところが良いと感じた。

飛行機の方がいい

僕はバンコク~シェムリアップ間、プノンペン~ホーチミン間の2回国際バスに乗ったわけだが、結論としては飛行機の方が良いと思っている。

国境を陸路で越えるのはたしかに良い経験なのだけれど、一度経験すれば十分だ。陸路の方が旅してる感があって良いというのも理解できるが、その感覚もある程度経験したら満足する。

飛行機は高額なのだが、長期間旅するバックパッカーならともかく、ほとんどの人は長くても10日ぐらいの旅行だと思う。それなら時間をお金で買った方がより楽しめるし、疲労も少ない。

とはいっても、一度は経験してみたい人や節約派の人にとってはバス移動は有力な選択肢だと思うし、バスを利用するならこのGiant Ibisはかなりおすすめできる。

皆様の旅行がより良いものになるのことを願っています。