【2023年】バンコクからシェムリアップまでバスで移動してみた

カンボジア

2023年4月に、タイ・バンコクからカンボジア・シェムリアップまで、バスに乗って陸路で移動したので、その時の経験や感じたことを記します。

概要

予約方法

バス会社はいくつかあるのだけれど、今回利用したのはGiant Ibis社。Giant Ibisはカンボジアの会社で、他社よりも費用は高いがその分サービスや設備が充実している、「ちょっと高級なバス会社」というような位置づけになっている。

特に欧米人からの支持が厚いようで、僕はバンコク~シェムリアップ、シェムリアップ~プノンペン、プノンペン~ホーチミンの3つの区間でGiant Ibis社のバスを利用したのだけど、利用客の6割以上が欧米人だった。

バスの予約は、Giant Ibis社の公式ホームページか、もしくは「12go」というサイトから事前にできるので、日本を出発する前から予約しておくのがいい。予約の際に、座席を指定することもできる。

僕の場合、公式ホームページから予約しようとすると、クレジットカードの不正利用の制限にひっかかってうまくいかなかったが、12goからであれば問題なく予約することができた。

支払いを完了すると、予約時に登録したメールアドレス宛にeチケットが届くので、乗車当日にそれを印刷して持参するか、もしくはスマホの画面で見せられるよう準備しておけばいい。

金額

金額は43$(約5,800円)

ネット上の他の記事を見ているとコロナ以前はもっと安価だったようだが、2023年現在では値上がりと円安の影響により、昔と比べるとお得感は減ってしまっている。

とはいえ飛行機よりは安く移動できることには変わりなく、調べてみると、バンコク~シェムリアップ間の航空券は閑散期で約7,000円、繁忙期で約13,500円のようなので、お金を節約したい人にはおすすめである。

所要時間

僕が乗車したバスは、朝7時45分にバンコクを出発して、16時15分にシェムリアップに到着する旅程で、移動時間は8時間30分になる。この時間には途中の休憩や出入国の時間も含まれている。

ただし、8時間30分というのはあくまでも目安で、出国審査、入国審査の混雑具合によっては前後する可能性はかなりある。実際、僕がシェムリアップに到着したのは16時35分頃で少し遅れた。

他の人の経験談を見ていても遅れたという内容の方が多く見られるし、国境の混雑具合は予測できないというのもあるので、シェムリアップ到着後の予定には余裕を持っておいた方がいい。

当日の流れ

出発

Giant Ibis社のバンコクのオフィスはここにあるので、eチケットを見せてチェックインする。チェックインした後は、すぐ近くのバスが停まっているところまで案内してもらった。

オフィスはカオサン通りの近くにあるので、出発が朝早い人はこの近辺に宿泊するのがいいと思う。また、カオサン通りには朝からパッタイの屋台が出てるので、朝食をとることもできる。

バスにはガイドが1人、運転手が2人の合計3人。

乗客の乗車率は3割ぐらいで空いており、横の席も使うことができたので結構快適だった。車内ではコンセントやWifiを利用することができる。

最初に朝食とコーヒーが配られる。両方とも甘い。

出発してすぐにガイドの人から説明があり、シェムリアップに到着するまでに1回の休憩と、入出国で計2回途中で停車することや、国境での行動について話される。この時のガイドはカンボジア訛りの強い英語で話されていたのと、自分自身の英語力の拙さもあり、半分ぐらいしか理解できなかったが雰囲気で何とかなる。

その他ビザを持っているかの確認や、入国カードが配られて記入するよう案内があったりと、カンボジア入国に際してトラブルが起こらないように厚くサポートしてくれる姿勢を感じる。

日本人は多くの国にビザなしで入国できるので経験することが少ないが、カンボジアに入国するにはビザが必要なので、日本にいる間にカンボジア外務省のウェブサイトから、e-visaを取得しておくことをおすすめする。

e-visaを申請して、それを入出国用に2枚コピーして持参していれば問題ない。

出入国

バスに約2時間乗車して1回目の休憩、(10分程度)、そしてまた2時間程度乗車してタイ側の国境の町、アランヤプラテートに到着する。

到着すると、緊急連絡先などの書かれたBORDER PASSというカードが配られて、首から下げるよう案内がある。

国境ではガイドの人が先導してくれるのでついていくだけでいい。

出国審査場では列に並び、順番が来たらパスポートを審査官に見せるだけでいい。この時は40分ぐらい待った。

出国審査後は歩いて国境を通過する。

出国審査の次は入国審査で、こちらでもまた40分近く待つことになる。入国審査では、パスポート、e-visa、入国カードを入国審査官に見せればよい。

無事に入国できたら、昼食が配られる。この時点で午後1時20分ぐらい。

昼食の内容は焼き飯ときゅうりで、焼き飯は美味しかったが、きゅうりにはドレッシングや塩などが付いていないため、微妙だった。

到着

さらにそこから3時間近く走ってシェムリアップに到着する。国境からシェムリアップまで休憩は無いので、トイレは国境で済ませるべき。

シェムリアップのバスターミナルはここで、市内からは少し離れている。

徒歩で市内に行くには遠いので、トゥクトゥクを利用する。バスターミナルの外にはたくさんのトゥクトゥクの客引きがいるので、交渉して市内に行ってもらうか、もしくは交渉が面倒なら客引きを振り切って、少し離れた場所でGrabを利用するのがいい。

総括

Giant Ibis社の国際バスに乗った感想としては、とても満足している。車内設備がいいのもあるが、何より、英語での説明や国境通過時のサポートがしっかりしていて、信頼できるバス会社だと感じた。

陸路で国境を超えるというのは、日本に住んでいるとなかなかできるものではないし、旅している感がかなりあって一度はやっておくと良い経験になる。しかし、時間がかかることと、移動後の疲労を考えたら、その点は飛行機の方が優れているので、また機会があるなら、次は飛行機の方がいいんじゃないかと思っている。