アユタヤに一泊したのに犬が怖くて観光できなかった話

タイ

記事のタイトルに言いたいことが全て書いてあるのだが、アユタヤに行った時一泊して夜も観光しようと思っていたが、犬が怖くてできなかったという話である。

なぜ一泊したのか

時間に余裕があった

7泊8日の旅行で時間に余裕があり、1週間のうち1日はアユタヤの観光に使うつもりでいた。あまり下調べをしていなかったので、日帰りだと観光名所をきちんと回りきれるか不安があった。僕は自転車をレンタルして観光するつもりだったので、より時間がかかるだろうと思っていた。

結果的に一泊したことで余裕が生まれ、時間に追われることなくアユタヤを観光することができた。

夜の遺跡のライトアップを見るため

夜は遺跡がライトアップされる。後述の理由で行けなかったので写真は無い。

  • ワット・ラチャブラナ
  • ワット・マハタート
  • ワット・プラシーサンペット

これらの遺跡がライトアップされて、それは感動的で美しい光景になると聞いていたので是非行ってみたいと思っていた。

僕の予定では午前中にアユタヤに着いて、宿にチェックインして、昼の観光に出かけて、夕方いったん宿に戻り休憩し食事をとった後に夜の観光に出かける、というプランを考えていた。

昼間の観光をすませて、宿に戻り少し休憩するつもりが3時間ぐらいがっつり寝てしまって、起きたら日が暮れていたというミスをやらかしてしまったが、時間はまだ午後8時 これから出発だと外に出たところで危機に直面した。

犬に襲われる

夜は犬が凶暴になる

夜は野獣

アユタヤには犬がたくさんいる。昼間は寝てたりぐでーっとしていてかわいいが、夜になると凶暴化して襲ってくる。その姿はまさに野獣である。

ガチで襲ってくる

犬と20メートルぐらいの距離になるとこちらを感知して威嚇してくる。地面に座って?いたのが、急に立ち上がりこちらを見て吠えてくる。ただ吠えてるだけなら無視して横を通り過ぎればいいのだが、そうはいかない。犬との距離がさらに近くなると、こちらに向かって走ってきて噛みつこうとしてくる。

狂犬病のリスク

もし犬に噛みつかれたら、痛いだけでは済まない。それは「狂犬病」に感染するリスクがあるからだ。

狂犬病は致死率100%の病気で、発症したら確実に死に至り、にも関わらず治療する方法がない。

日本では半世紀近く狂犬病の感染は出ていないそうで、これは日本の検疫がしっかりしているからだが海外ではそうはいかない。アユタヤの野犬は狂犬病のウイルスを持っている可能性がある。

もし犬に噛まれたら、すぐに病院に行かなければならない。狂犬病の潜伏期間は1か月~3か月とされているが、発症してしまったらアウトなのでそれまでにワクチンを接種する必要がある。これには当然費用がかかる。

戦うことは不可能

ゾンビのようなもの

狂犬病のリスクを考えると決して噛まれるわけにはいかない。噛まれたらアウト、これはゾンビを相手にしているのと同じ。アユタヤの犬は、夜はバイオハザードのゾンビ犬になる。

群れで襲ってくる

この記事を読んでいる方の中にもしかしたら「俺なら勝てる」「大丈夫」と思っている方がいるかもしれない。そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。

実際は犬は1匹ではなくて群れで襲ってくる。見えているのが1匹でもこちらに向ってくる時はなぜか6匹ぐらいに増えていたりする。その光景はまさに「まもののむれ」。

複数の犬を相手に一切噛まれることなく立ち回るのは不可能。ぜったいどこかで噛まれる。武井壮でもやられると思う。

避けられない

勝つのは無理だ、じゃあ犬を避けて通ればいいじゃないかということになるのだが、これも難しい。犬はたくさんいるので必ずどこかでエンカウントするからだ。実際、現地の人も夜はほとんど歩いてない。犬の恐ろしさを知っているからだろう。

それに宿に戻るにはこの道を通るしかないけど、その道には犬がいるみたいな状況が起こったら最早犬とのバトルは避けられない。

じゃあどうすればいい

犬がこちらを見て吠えている、このまま近づけば襲ってくる、という状況でどうすればいいかというと、ネットでは背中を見せてはいけないと書かれている。これは実際そうで、犬は逃げる相手を追いかける習性がある(経験済み)。

だから視線を外すことなくこちらも犬を牽制しながら、じわじわと距離をとって離れていくというのが正しい対応らしい。でも現実的にこれをずっとやり続けるのはしんどい。何度も書いているようにアユタヤには犬がたくさんいる。犬にエンカウントするたびにこれをするのは体力と精神を消耗する。

というか背中を見せるなと言われても、そんなのは無理。いったん犬がこちらに向って走ってきたら背中を向けて逃げざるをえない。

ライトアップを見るなら移動手段を考えるべき

僕は自転車で移動していたのだが、何度も犬に吠えられて追いかけられた。 自転車を必死でこげば犬もどこまでも追いかけてくるわけではないので、振り切れるのが幸いだった。

でもこの状況で遺跡を見に行くことはできないと判断した。遠くに行けば帰るのも時間がかかる。自転車でこれなので徒歩は無謀。絶対にやめるべき。

夜の遺跡を見るなら移動手段を事前に考えておかないと、犬が恐ろしくて見に行くことができない。個人的にはバイクのような早い乗り物であれば、犬を振り切れるのでいけそうだと思った。信号待ちでやられるかもしれないけど。

最も安全なのは車。はじめからツアーに参加するというのも有力な選択だと思う。

一泊してよかったこと

残念ながら遺跡のライトアップを見に行くことはできなかったが、一泊してよかったことがいくつかあるので紹介する。

ナイトマーケットに行ける

夜はナイトマーケットがやっている。ここが見ているだけでも結構楽しかった。食品やお土産などが売られている。

屋台や食堂でローカルな食事をすることができる。

朝に観光ができる

昼間はものすごく暑くて外にいるだけでも体力を消耗するが、朝はまだ涼しいので快適に観光ができる。朝になると犬もおとなしくなるので安全。

朝の空気が気持ちいいと感じる人は多いと思うが、アユタヤでは海外補正もあってもっと気持ちよく感じる。