コピー商品だらけのサイゴンスクエア

※コピー品を購入して日本に持ち帰るのは違法であり、この記事は違法行為を奨励するものではありません。

コピー商品が大量に売られているホーチミンの「サイゴンスクエア」に行ってきた。

ベンタイン市場から歩いていける距離にある。

店内は高級ブランドの腕時計や、カバン、財布、Tシャツなどが売られているが、多分これらは全て偽物。ただ、偽物でも素人には見分けのつかないような精巧に作られている物もある。コピーでない普通の物も売られている。

買い物をするならかなりおすすめ。買い物は価格交渉になるが、ベンタイン市場と違って値段をふっかけられることが少ない。この金額でこのクオリティなら思わず買ってしまいそうになる。

最初の言い値はベンタイン市場の半額ぐらいだと感じた。その代わり交渉しても金額はあまり安くならない。言い値の6分の1になったりすることはないが、まあ元が安いので仕方ない。

また、店員も何がなんでも売ってやろうという押しの強さを感じないので、ゆっくりと落ち着いて買い物ができる。交渉に疲れた時に訪れると癒されるが、なぜ場所によってこんなにも違いがあるのか理由はよくわからない。普段から観光客をどれだけ相手にしているかによるのだろうか。

ちなみにここでコピー商品の相場を知っておくと、他で買い物をするときの有力な情報になる。「この商品ならこの値段で買える」と知っているだけで交渉の時に、この金額までは下がるはずと強気に行くことができる。他の国で買い物をする時にも使える。

店内は1階と2階に分かれている。1階はブランドのコピー品がメインに、2階は衣料品がメインとなっている。客層は韓国人が目立つ。日本人、中国人、欧米人もちらほらいる。

2階で扱われている衣料品は、ナイキ、アンダーアーマーといったスポーツウェアが多い。それとカルバンクラインのパンツがたくさん売っている。ノースフェイスのリュックサックもある。

ナイキやアンダーアーマーのTシャツが1着500円ぐらい、カルバンクラインのパンツは1着200円～300円ぐらいの値段になっている。

余談になるが、ナイキやノースフェイスといったメイドインベトナムのブランド、商品については工場が国内にあるだけにコピー品の質が高く、また安く買うことができると思っている。噂によると、正規品と同じ工場で製造されたが、縫製にミスがあり検品にひっかかった商品が並んだりしているらしい。それが本当かどうかは定かではないが、もし本当ならここに並んでいるのはコピーというよりはおつとめ品、少し潰れて安く売っている梅干しや明太子のようなものだということになる。

ここで素人には違いのわからない精巧なコピーを見ていると、何が本物で何が偽物なのかわからなくなってくる。「物は同じ」「物ではなくて、売る店の問題」のような考えも浮かんでくる。

ただ明らかにブランドのロゴが雑だったりする粗悪なコピーもあるので、自分の鑑識眼を高めることが大事である。

※なお繰り返しになるが、コピー品を購入して日本に持ち帰るのは違法である。