2019年3月。日本人の9割以上が知っているであろう、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の舞台となったとか、ならなかったとか言われている九份(きゅうふん)に行ってきた。
九份は台北の市内から車で約2時間のところにある小さな町だ。観光スポットとして有名で、多くの観光客が訪れる。
行き方はタクシー、バス、乗り合いバンなどいろいろあるが、おそらくほとんどの人がバスを利用することになるだろう。片道115元で九份に着く。
大体の人がカップル、夫婦、友達同士で行くなか、僕はひとりである。
僕が行ったときは雨。もともと雨の多い地域らしいので、雨具は必須だと思う。ちなみに僕は傘もカッパも持っておらず、着ていたユニクロのブロックテックパーカーを雨具代わりにしていた。
これまでの旅行でブロックテックパーカーは雨具として大活躍していたので過信していたが、後に後悔することになる。
細い道がぐねぐねと町の中を通っていて、道の両脇にたくさんの店が並んでいる。多くの観光客が歩いているので、その流れで進んでいく。道が狭いので走り回るようなことはできない。
道は屋根のあるところと、ないところがある。屋根の下なら、雨が降っていても濡れることはない。
道の上にはたくさんの提灯があり、夜になると灯りがともって幻想的な雰囲気になるそうだ。この時は午後3時くらいだったので、灯りはついていない。
ライトアップが目的なら、夕方に訪れるべし。ただし、帰りのバス乗り場は大変な混雑になるのでそこは覚悟した方がいい。
歩いていると、千と千尋の神隠しの主題歌「いつも何度でも」が聞こえてきたり、臭豆腐の独特の臭いがしたり、なんとも非日常感を感じる。
道は山の表面まで続いている。天気が悪いので遠くは見えないが、それでもいい眺めである。ここは屋根がないので雨が降っているとひたすら濡れる。
このあたりから雨に降られすぎて寒さに震えてきた。僕の服装はブロックテックパーカーの下にTシャツを着ているだけで傘もさしていない。完全に服装のチョイスを間違っている。しかも、パーカーのフードが雨に耐えられなくなり水が浸みてきた。
寒いし、頭は濡れるしで観光どころではなくなってきた。はじめはライトアップの時間まで過ごそうと考えていたがそれどころではない。
九份に訪れる皆様は、雨と寒さの対策をきちんとされることを強くお勧めします。
ブロックテックを貫通して水が浸入してきている。体はまだ大丈夫だが、頭がずぶ濡れになっている。寒さに凍えながらバス停に戻る。
バス停は帰ろうとする観光客でごった返している。並んでバスを待つが、当然その間雨に打たれ続ける。今思えばなぜ傘を買わなかったのかと思うが、ここまできたら開き直るしかないのである。
周りの観光客も機嫌が悪そうだ。そりゃあこんな雨の中待ってたら誰でもそうなるだろう。
30分ほど待ってようやくバスに乗り込む。これで一安心だ。車内は空調が効いていて外よりは暖かい。 帰りも2時間ほどで台北市内に到着。速攻でホテルに戻りシャワーを浴びた。 乗りと降りで2重に料金を払ってしまったような気がするが、気にしないことにする。
以上、繰り返しになるが九份に行かれる際は、雨と寒さの対策をしましょう。
おまけ
誰もが見て見ぬふりをして通り過ぎていく様子は面白い(笑)
九份に訪れた際は是非チェックしてみて下さい。