【高機能でシンプル】WEXLEY classic daypackレビュー

WEXLEY

詳細

  • 価格:$ 139
  • 容量:18 L
  • 重量:0.7 kg
  • 寸法:44 cm×30 cm×17 cm
  • 生産国:ベトナム

概要

WEXLEYのクラシックデイパックのレビューです。

WEXLEYはバックパックブランドの中でもマイナーな存在かもしれませんが、「機能的で耐久性のあるミニマルなプロダクトを提案する」というテーマで活動しています。WEXLEYのバックパックは楽天や公式サイトなどから購入が可能で、また、東急ハンズに行くと実際に製品が展示されています。

クラシックデイパックはその名の通り、昔ながらの伝統的なデイパックの形状でありながら、素材・機能は現代的なバックパックになっています。重さは0.7kgと軽量なのもポイントで、機能性を追求するとどうしてもバックパック自体が重くなるのですが、これは機能性と軽さを併せ持っているという点で優れています。

2023年現在、日本の公式サイトでの販売はなく、実店舗で取り扱っているのも見たことがありませんが、本国のサイトにおいて注文することが可能です。もしくは、中古になってしまいますが、メルカリなどのフリマアプリにおいて、1万円を切るぐらいの価格で販売されていることがあります。

定価は139ドルで、本国の公式サイトから購入すると、送料も含めて2万円近くになります。ただ、フリマアプリなら1万円を切るぐらいで買えるので、この素材と機能を考えるとコストパフォーマンスはとても優れていると思います。

素材

  • 1000Dコーデュラナイロン
  • 150Dナイロンの裏地
  • YKKジッパー
  • Duraflex製プラスチックパーツ

メインの生地には1000Dコーデュラナイロンが使用されていて、耐久性・耐摩耗性に優れています。良い素材ではあるのですが、ホコリが付きやすいのが気になるところです。WEXLEYの他のバックパックは1680Dコーデュラバリスティックナイロンを採用しているものが多くあり、これはホコリがほぼ付かない生地なので、クラシックデイパックにもこちらを採用してほしかったと思います。

裏地には、マスタードのような黄色の生地になっており、中に入れた物の視認性が高くなっています。他のバックパックだと、裏地の色はグレーやオレンジであることが多いのですが、WEXLEYはオリジナリティを発揮しています。

プラスチックのパーツには信頼性の高いデュラフレックス製のものが採用されています。

ジッパーはYKK製でこちらも信頼性が高く良いのですが、使用しているうちに塗装が剥げてくるので、これは望ましくないと思います。ポーターのタンカーシリーズのように、経年変化とポジティブに考えられるかは難しいところです。

背面のポケットを除いて、ジッパーにはジッパープルが付いていて持ちやすくなっています。

スタイル

上面

上部はノートPCスリーブと、持ち手があるだけのシンプルな造りです。ノートPCスリーブにはYKKの止水ジッパーが採用されていて、中の物が濡れにくく、雨の時でも安心感があります。

側面

左側面はウォーターボトルポケットがあります。このポケットは伸縮性があり、1Lぐらいのボトルでも収納できそうです。入口はマジックテープで止まるようになっているのですが、長く使っていると剝がれたりと劣化しそうではあります。

右側面にはWEXLEYのロゴのタグがあるのみとなっています。

背面

背面はEVAフォームを使用したハニカム構造になっていて、柔軟性や弾力があり、背負い心地を良くしています。通常のバックパックなら背面にはメッシュを使用したり、むしろナイロンそのままだったりすることもあるのに、クラシックデイパックには機能的な素材が使われていて、よくできていると感じます。

また両端に2つのポケットがあり、ここにも物を収納することができます。両方とも手がすっぽりと入るぐらいの大きさがあり、長財布は厳しいかもしれませんが、スマホや小さい財布は楽々と入ります。このポケットは背負っている間、背中に密着するのでセキュリティが高く、貴重品を収納するのに適しています。

ただし、それなりに高い位置に配置されているので、背負いながら開閉するのは腕が攣りそうになって、非常に困難です。

ショルダーストラップ

ショルダーストラップは、このサイズのバックパックにしてはかなり幅広・肉厚のものが使用されていて、背負った時の負担を軽減します。チェストストラップがついているので、装着することでさらに快適になります。

ただ、このチェストストラップは一部がゴムのような伸縮性のある素材になっていて、チェストストラップを使用していない間は弛んでだらんとするため、見た目は良くないです。そもそも長さを調節することができるので、一部をゴムにする必要性はないのではないかと感じます。

底面

底面については本体と同じ生地で、クッションや底鋲はありません。

収納

フロントポケット

フロントポケットには止水ジッパーが使われています。中は大きなひとつのポケットになっていて、仕切りなどはありません。このポケットは財布などの小物を収納するのに適しています。ジッパーの左端にはループがあり、ここにジッパーの持ち手を通すことで簡単には開かなくなり、セキュリティが高くなります。

メインポケット

メインのポケットは上半分まで開きます。ジッパーにはフラップが付いていて、雨除けの役割を果たしているのですが、開閉がしにくいと感じる時があります。

クラシックデイパックの容量は公式サイトでは18Lと公表されていますが、体感ではそれ以上に入るように感じます。マチが広く、様々な形状の荷物に対応できるので優秀です。

メイン収納の中には吊り下げられたポケットがあり、小物を収納することができます。

ノートPCスリーブ

ノートPCスリーブは起毛感のある素材になっていて、収納した物に傷が付きにくいようになっています。大きなポケットで、仕切りや追加のポケットはありませんが、16インチのノートPCにも対応しています。

結論

「見た目は子供、頭脳は大人」という例えが適しているかはわかりませんが、伝統的なデイパックのルックスでありながら、機能的な素材・仕様で快適に使用することができます。重量が0.7kgと軽量なのも良いところです。

本体のホコリの付きやすさや、使っているうちにジッパーの色が剥げてしまうなどデメリットもいくつかありますが、それらを考慮しても、このクラシックはデイパックはとても優れたバックパックだと思います。