マニラ唯一の観光スポット・イントラムロスの回り方

フィリピン

イントラムロス

場所・行き方

マニラはフィリピンの首都でありながら、観光するところが非常に少ない。イントラムロスはそんなマニラにおいて、唯一といっていい観光スポットとなっている。

イントラムロスは、16世紀にフィリピンを植民地として支配していたスペインによって建設された街で、壁によってぐるりと囲まれた地域のことをさす。ざっと見て回るだけでも3時間はかかるだろう。

イントラムロスはマニラの北西部に位置している。行き方はタクシーを使うのが一番簡単で楽。マカティからGrabタクシーを利用して約300ペソで来られる。

南は治安の悪いマラテ・エルミタ地区なので、注意した方がいい。また、イントラムロス周辺もスリやひったくりが発生するので警戒を怠ってはいけない。

自転車タクシー

イントラムロスを歩いていると、自転車タクシーのおっちゃんに声をかけられる。

自転車の横に座るところがついている乗り物で、利用すれば徒歩よりも快適に移動できるし、それにガイドの説明も受けることができる。

ただ、これは料金の支払いで揉めることが多く、事前にしっかりと交渉しておかないとかなり高い金額を払うことになったり、嫌な思いをすることになる。不慣れな旅行者からぼったくろうと考えている悪人もいるので、注意するべし。

僕が行った時は何度断っても、しつこく声をかけてきて、15分ぐらい後ろをついてきた。あまりのしつこさにうんざりしたが、彼らも生活がかかっているので仕方がない部分もある。必要のない時はなよなよした態度ではなく、毅然とした態度で断ろう。Noと言える日本人になるのが大切。

サン・アグスティン教会

世界遺産。17世紀に建てられたフィリピン最古の教会と言われている。

フィリピンはキリスト教国なのでこういう教会がいくつかあるが、ここは他とは違う特別な感じがする。石でできた外見はとても重厚で、荘厳な雰囲気が漂っている。現地の人はここで結婚式を挙げたりするようだ。

建物の中では人々が祈りを捧げている。この雰囲気のせいだろうか、私語をしている人はほとんどいない。

教会の中で写真撮影をするのは大丈夫なのか疑問に思う人がいるかもしれないが、フラッシュの光やシャッター音が周りの迷惑にならないようにしていれば基本OKだと思う。

天井の彫刻も美しい。流石世界遺産に選ばれることはある。

マニラ大聖堂

サン・アグスティン教会から歩いて約5分ぐらいのところにある大聖堂。前は公園のようになっている。カレッサと呼ばれる場所が待機しているので、興味がある人は利用してみるのもいいと思う。ただし、ぼったくりには注意。

大聖堂と教会で何が違うのか気になるが、司教(キリスト教の偉い人)がいて、大規模なのが大聖堂になるようだ。

サンチャゴ要塞

マニラ大聖堂から歩いて10分弱でサンチャゴ要塞に着く。

ここはスペイン人によって建てられた要塞で、重要な軍事拠点だった場所。第二次世界大戦の時は日本軍がここを占領したそうだ。

入り口と出口があるので、出口から入ってはいけない。上の写真はEXITと書いてあることからわかるように出口。

入り口にチケット売り場があるので、そこでチケットを買う。代金は75ペソ。

中は綺麗に整備されて公園のようになっている。ゴミがひとつも落ちていない。

第二次世界大戦での日本軍とアメリカ軍の戦いによって被害を受けた建物が残っている。

僕が行った時は他に観光客が少なく、落ち着いてゆっくりと見て回ることができた。

スペイン統治時代の面影を感じさせる門。

ホセ・リサールの像。

ホセ・リサールは19世紀の人物で、スペインの統治からの独立を目指して活動した。最期はここサンチャゴ要塞で処刑されてしまうが、フィリピンでは英雄的な人物と考えられている。

日本軍が反抗的なフィリピン人を閉じ込めて水死させた水牢の跡もある。サンチャゴ要塞はそういう悲しい歴史の出来事があった場所でもある。

兵隊の像がある。

まとめ

イントラムロスはサン・アウグスティン教会、マニラ大聖堂、サンチャゴ要塞、最低でもこれらを見て回れば十分。時間のある人やもっと観光したい人は博物館などあるので、行ってみるのもいいと思う。

訪れる前に、歴史的な知識を知っておくとより有意義な観光ができると思います。

イントラムロスの中にはジョリビーやChowkingなどのファストフード店もあるので、歩き疲れたらそこで休憩もできる。