治安が悪いと噂のローカルな市場「ディビソリアマーケット」の歩き方

フィリピン

マニラにある市場「ディビソリアマーケット」に行ってきた。ここはマニラではバクラランマーケットと並ぶ有名な市場で、貧困層の住民を対象とした市場なので売っている商品が日本では考えられないほど安かったりする。

基本的に観光客のいない超ローカルなところで、治安が良くないと言われているので訪れる際はそのことを意識した上で注意する必要がある。しかし、日本にいては決して体験することのできない貴重な経験をすることができる。

場所・行き方

ディビソリアマーケットは無数の小さな商店が集まってできているので、地図のこの周辺全てが市場になっている。

カリエド(Carriedo)駅から

最寄り駅はLRTのカリエド駅になる。ここから徒歩で約20分でディビソリアマーケットに行ける。周辺は交通量が多く渋滞に巻き込まれると時間がかかるので、タクシーより歩いたほうがいいと思う。

この周辺はマニラの中でも汚く、また人がたくさんいて騒々しい。物乞いや路上で寝ている人も普通に見かける。

また、ディビソリアマーケットとは逆方向になるが、観光スポットのキアポ教会が近くにあるので訪れるのもいいと思う。

イントラムロスから

イントラムロスから歩いて行くこともできる。その場合は途中でチャイナタウンを通っていく。僕はこのルートで行きました。

イントラムロスとビノンド地区をつないでいるジョーンズブリッジを渡る。この橋は第二次世界大戦で一度破壊されたが、その後再生が進んでいるらしい。

イントラムロス側から。狛犬のような像が置いてあり、この先がチャイナタウンであることを感じさせる。橋は車の行き来は多いけれど、歩いて渡っている人はほとんどいない。

橋を渡っていると中国城と書いた門が見えてきてテンションが上がる。チャイナタウンって大体入口にこういう門がある気がする。

チャイナタウンというと人がたくさんいて活気があるというイメージだが、ここはあまり人がいないし中国人というかアジア人らしき人もあまり見かけなかった。

イントラムロスから30分ぐらいは歩くので、体力に自信のない方はタクシーを利用するのが無難。僕は歩くのが好きなので平気だが、とにかく暑いので疲れる。こまめに水分補給をして熱中症に気を付けよう。

道中では色々な建造物を見られる。ここはビノンド教会の前の広場。噴水があって、近くでは人が寝転んだりして、ゆっくりしている。

治安について

スリなどの軽犯罪が多発している地域らしいが、基本的に問題ない。

多くは善良な市民で、悪人はごく一部。ただ当然注意は必要で、自分の荷物については盗みに対する対策をしておくべし。

リュックサックは背負っていると、勝手に開けられて中身を盗まれるらしいので、背負うのではなくて体の前にかけるのが良い。これは現地の人もそうしている。

またズボンのポケットにスマホや財布を入れている人がいると思うが、これはポケットの膨らみから中に何が入っているかわかってしまう。悪人はそういうところも見ているらしいので、できればポケットには物を入れないか、もしくはポケットにファスナーの付いたズボンを履くのがいい。

理想は、荷物はボディバッグに全部入れて体の前に持っておくこと。こうしておけば盗まれることはほとんど無くなるだろう。

スリの対策をしていても、ひったくりの被害にあってカバンごと持っていかれるかもしれない。カバンは手持ちではなく、必ず体にかけて急に引っ張られても大丈夫なようにしておくべし。後ろからバイクで近づいてきてやられるらしい。

それと悪人から目を付けられるような服装をしないことが大事。ブランドの持ち物とか、アクセサリーを身に着けていると悪人のターゲットになりやすい。海外でお金持ちに見られることは、メリットよりデメリットの方が多い。

こういう比較的治安の悪いと言われている地域については現地の人の服装をしているのが目立たなくていい。東南アジアならTシャツ、短パン、サンダルみたいな格好をしておく。

こうして用心していると常に緊張して気が休まらないのだが仕方ない。自分の身は自分で守るしかないのである。

ディビソリアマーケット

人がたくさんいて、安くて、汚い。だがそれがいい。僕は高級ショッピングモールよりこういう場所の方が好き。服、食品など生活に必要なものは何でも買える。

道が悪いところがあるので、足元には注意。雨が降ると悲惨なことになるらしい。

ディビソリアマーケットには「999」と「168」というふたつのショッピングセンターがある。中は冷房が効いていて涼しいので、外を歩いて疲れたらここで休憩するのがいい。

服がめっちゃ安くで売っている。ブランドの偽物もあったりするけど、質が非常に悪いので偽物ならグリーンヒルズショッピングセンターに行きましょう。

こっちは「168」。中にはフードコートがあるので食事もできる。個人的に外で売っている食べ物は衛生面で不安を感じてしまうが、フードコードなら安全だと思う。

とにかく数えきれないほどの店がある。この値段でこれが買えるのみたいな掘り出し物が見つかるかもしれないので、とにかく歩いて見て回りましょう。