2023年5月に、カンボジアのシェムリアップからプノンペンまで夜行バスで移動したので、その時の経験や感想を書きます。
概要
予約方法
利用したバス会社はGiant Ibis。
Giant Ibisの公式ホームページか、もしくは「12go」というウェブサイトから事前に予約できるので、日本を出発する前から予約しておくといい。予約の際に、座席の指定もできる。
僕の場合、公式ホームページから予約しようとすると、クレジットカードの不正利用の制限にひっかかってうまくいかなかったが、12goからであれば問題なく予約することができた。
金額
18$(2,430円)
所要時間
約6時間
シェムリアップを午後10時30分に出発し、4時30分過ぎにプノンペンに到着する。
当日の流れ
バスターミナル
Giant Ibisのバスターミナルの場所はここで、市内の中心地からは少し離れている。夜間ということもあり、トゥクトゥクで行った方がいい。
周辺はクマーパブストリートと呼ばれる場所で、現地人向けのKTVや飲み屋が多く営業している。バスターミナルまでの道のりで、その様子を見ることができる。
バスターミナルに到着したら、予約したeチケットを係りの人に見せて、バスに乗車する。この時の乗客は、アジア人6割、欧米人4割といった感じだった。
もし可能であれば、バス乗車前にシャワーを浴びた方がいい。日中遺跡を歩いて汗だくになった体と衣服で、一晩過ごすのは不健康だからだ。ホテルはチェックアウト済みだろうが、お願いしたら使わせてくれる可能性がある。
バスの車内
最初に靴を脱いでからバスに乗車する。脱いだ靴は、係員から貰える袋に収納する。
夜行バスということで、車内はよくある長距離バスのシートではなく、フルフラットのシートになっている。写真の左側が1人用、右側が2人用の座席だ。また、シートは2段になっている。
奥にはトイレもあり用を足すこともできるが、なるべく利用しなくても済むように、直前の暴飲暴食は控えるべきだろう。僕は利用しなかった。
僕が予約したのは1人用の下の段で、座席の広さは幅が70センチ、長さが170センチぐらいだろうか。座席には枕、毛布が備えつけてあり、清潔にされていて、安心して使うことができた。また、ペットボトルの水を1本貰える。
座席にはエアコンも付いており、空調が効いていて快適だが、少し寒いと感じた。
カーテンを閉めればカプセルホテルのような感じになり、そこそこ快適だ。ただ、座席の長さが170センチぐらいしかなく、寝転んだ時に自分の荷物の上に足を置かざるを得ないのが、良くないと感じた。。180センチ以上あるような高身長な人はもっと窮屈に感じるかもしれない。
座席の内側はブルーライトで照らされていて目に悪いんじゃないかと思ってしまうが、手元が少しでも見えるようにとの配慮なのだろう。僕はアイマスクを持っていたので、眩しいと感じることはなかった。
寝心地は悪くなく、バス発車後は多少の振動はあるものの、すぐに寝てしまった。
午前4時30分頃、プノンペンに到着。荷物をまとめて下車して、バスの移動は終わり。道中の記憶が無いぐらいよく眠れたのだが、変な寝方をしたのか、少し首が痛かった。
到着の場所はここで、プノンペンのリバーサイドエリアになる。
感想
身長の高い人はしんどい
前述したように、座席の長さが170センチぐらいしかないため窮屈に感じる。女性や小柄な人は問題ないかもしれないが、高身長の男性はかなりきついだろうと想像する。
ただ、清潔な枕と毛布と程よいクッション性のあるシートで、寝心地自体は悪くない。
車内は寒い
車内は寒いと感じるぐらい、冷房が効いている。毛布が配られるとはいえ、薄着で寝ると体調を崩しかねないので、長袖の羽織物は着た方がいい。
上段がおすすめ
今回僕が利用したのは下段だったが、下段には窓が無く、景色を見ることが全くできないので、間違いなく上段の方がいい。僕が予約した時も、既に上段は全て予約で埋まっていたので、実際に人気があるのだろう。
1人利用なら、1人座席で
1人での利用なら、特に理由がない限り1人用シートを予約した方がいい。仮に2人用のシートを予約した場合、隣に人が来なければ広く使えてラッキーではあるが、逆に誰かが来た時に悲惨だ。2人用シートには仕切りが一切ないため、知らない人と密着した状態で一晩過ごす羽目になる。
僕が乗車した時、バスはほぼ満車だったため、隣に誰も来ない可能性は低いと思われる。
プノンペンでの早朝の過ごし方が問題
早朝4時30分にプノンペンに到着するので、朝の時間をどう過ごすかが問題になる。
個人的には、とりあえずホテルに荷物を預けておいて、ナガワールドに行くのがいいと思っている。ナガワールドにはカジノがあり、24時間営業なのでゲームをして時間を潰すことができる。
適当に遊んで、10時ぐらいになったら退店してマッサージでも受けて、それから昼食を食べるなどすれば、ホテルチェックインまでの時間を有効に活用できるのではないかと思う。
結論:結構おすすめ
不満に思う点はあるものの、18$(2,430円)で移動と宿泊を兼ねられると考えれば、節約派の旅人にとってはかなり有力な選択肢になると思う。
一方で、体力に自信のない人や早朝到着が嫌な人は昼行便の方がいいと思う。個人的にはまた機会があれば、次は上段で利用してみたいと思っている。