マニラにはバクラランマーケットと、ディビソリアマーケットという2つの大きな市場がある。その中のひとつのバクラランマーケットという市場に行ってきた。
目的は単純にどんなところか興味があったということで、欲しいものがあったとか、買い物をしたかったというわけではない。
ネットで事前に調べた情報によると、ここはスリや置き引きなどの軽犯罪が多発しているらしいので、ドキドキしながら現地に向かった。
電車のBaclaran駅が近くにあるので、電車やタクシーを使って行くのが良い。僕はGrabタクシーを利用した。 バクラランマーケットは建物の中にあるわけではなく、個人が営業している店がたくさん集まっている形になっている。ぐるりと歩いて見て回るのに最低でも1時間はかかるだろう。
2019年の7月の午後1時ぐらい。とにかく日差しが強烈で、道行く人々も暑そうだ。道の両端に店があり、 衣料品やスマホのアクセサリー等色々な物が売っている。
基本的には低所得者向けの市場なので、売っている物は安いものばかり。
衣料品の中にはナイキやSupermeの偽物もあったが、パッと見ではそれほど質が高そうには見えなかった。
この周辺にはバクララン教会という教会があるので、観光で訪れるのもいいと思う。フィリピンは東南アジアで唯一のキリスト教国なので、人々が祈っている姿を見ることができる。
それにしても暑い。水分補給をしっかりしないと熱中症で倒れてしまいそうになる。海外で倒れたら大変なので、注意しましょう。僕のような一人旅をしているならなおさら。
売っている物は非常に安い。服が一着200~400円ぐらい。でも欲しいと思うような物はなかった。もし買うとしても、天気の悪い日に折りたたみ傘か、暑さ対策に帽子を買うぐらいだろう。
ものすごいローカル感が漂っていて、自分以外に観光客を全く見かけない。まあマニラ自体観光客の少ない街ではあるけれども、地元の人ばかりというのも珍しい。特に欧米人がひとりもいない。
治安が悪いと聞いていたが、そんなことは感じなかった。こういう場所を歩くときは
・カバン(リュックサック)は体の前に持つ
・ポケットにファスナーの付いたズボンをはく
この2つだけでもスリ対策になるのでやっておくべし。自分の身は自分で守るしかない。
でもこの場所はスマホを出して写真を撮っているだけでも周りから浮いてしまう。悪人がどこからか見ていて目をつけられているんじゃないか的な不安を多少感じるので、落ち着かない。気にしすぎだろうか。
ジョリビーはほんとにどこにでもある。
バクララン駅の近く。この辺りは人が多い。
歩いていると6歳ぐらいのストリートチルドレンが近づいてきてお金を無心してきた。こういう子供がいるのがフィリピンの特徴だと思う。東南アジアの他の国では見たことがない。
フィリピンは貧富の差が激しく、国民の9割が貧困層と言われている。こういう子どもを見ているとそれを実感する。
道はゴミがたくさん落ちていて汚い。でも僕は高級ショッピングセンターよりもこういう場所も好きだ。生活感というか人々のエネルギーを強く感じる。
スリがいるとはいってもそれは一部の人で大多数は善良な人々なので、普通にしていれば安全。恐れることはない。
ただ、僕が訪れたのは昼なので良かったというのもあるかもしれない。情報では夜はもっと危険らしいので、夜に来るのはやめた方がいいと思う。調べたわけじゃないけど、昼よりも夜の方が犯罪が多いだろう。
以上、バクラランマーケットに訪れた感想でした。綺麗に整備された観光地に行くのもいいけれど、こういう現地の人々の生活が感じられる場所も魅力的なので、マニラに行くことがあれば是非行ってみてほしい。
ちなみにここからモールオブアジアまで歩いていけるような距離にあるので、体力に自信のある人は歩きで行くのも面白いと思います。