バンコクのシーク教寺院で無料のカレーを堪能!不思議な体験をご紹介

タイ

バンコクにあるシーク教の寺院で無料のカレーを食べられると聞いたので、行ってきた。なんと無料で食事ができるのだ。

シーク教は16世紀にインドで発祥した宗教で、世界で5番目に信者が多いそうだ(Wikipediaより)。日本で暮らしてると、シーク教という名前は知っていてもどんな宗教なのか知る機会はほとんどないし、普段何をしてるかなんてわからないけど、この寺院に来るとほんの一部でも知ることができる。

無料で食事ができるのは朝8時~10時ぐらいなので、朝ごはんを食べに訪れてみるのもいいと思う。朝カレー美味しい。

寺院はチャイナタウンの賑やかなところから少し離れた場所にある。Grabでどうぞ。

インドちっくな建物が見えたらそれが目的の寺院だ。寺院にはインド系の人たちが出入りしている。シーク教徒だろうか。

建物の間口はそれほど広くないが、奥行きがかなりある。

周りはインド人ばかりの中、アジア人は自分だけだった。でも注目されることはなく、普通に受け入れられている感じだった。入っていいのか不安に感じるかもしれないけど、恐れることなく入っていい。

建物に入ると荷物を置くところがあって他の人のカバンがたくさん置いてあるが、普通に盗んで持って行けそうな感じでセキュリティはゼロ。宗教施設でそういう悪いことをする人はあまりいないのかもしれないが、ここに荷物を置くのは少しためらわれる。

また建物内を土足で歩くことはできない。靴を預けるところがあるので、そこを利用する。預ける時に番号札を貰える。なくさないように。

建物内は音楽が流れていて、この音楽をBGMに人々が祈りを捧げている。

食事のスペースは上階にある。階段を上がる前にオレンジのバンダナが置いてあるので、それを頭に巻く。そういう決まりになっているので、素直に従うべし。写真でも皆巻いている。たまに違う色のバンダナを巻いている人がいるがよくわからない。私物なのか、必ずしもオレンジでなくていいのかも。

金属のプレートをもらって列に並ぶ。小学校の給食もこんな感じだったよなあと遠い記憶が蘇ってくる。まあ並んでるのはおっさんばっかりだけど。

この場所はやたらと広い。奥に赤いカーペットが敷いてあるが、そこに座って食事をする。テーブル席があるけど、たぶん足腰の悪い人向けだと思う。

食事はビュッフェ形式で自分の食べたい分だけ皿に盛る。残すことのないようにしましょう。

メニューはカレーが2種類、ナン、豆ごはん、漬物。 盛り付けが我ながらひどい。全く美味しそうに見えない。

左のカレーは素晴らしいビジュアルをしていて、最早う〇こにしか見えないがまあまあ美味しい。右のカレーはシャバシャバしているがご飯に合ってこれも美味しい。

カレーは美味しいのだけど、おそらく宗教上の理由で肉や魚が入っていないので、ぶっちゃけ味は物足りなく感じる。うまみが少ないというか、良く言えば優しい味がする。でも無料でいただいている立場で文句を言うわけにはいかない。感謝しながら食べよう。

フロアはおばちゃんが巡回していて、コップにチャイを注いでくれる。このチャイがすげー美味しいので是非飲んでみてほしい。おばちゃんにアイコンタクトでチャイ下さいと念を送れば、空気を読んで注いでくれる。

地べたに座って食事をするのは新鮮で、いつもより食事が美味しく感じるかというとそういうことはないのだが、普段では決してできないだろう経験ができる。ご飯も美味しいけど、そういう経験ができるだけでも来る価値がある。

食べ終わった後は、皿を係りの人に渡してそのまま帰ったらいい。オレンジのバンダナを返して、靴を受け取って帰る。

人種や宗教に関わらず、人々は平等であるというのがシーク教の教えらしい。食事が無料で食べられるのはその教えに基づいてのことで、本当に素晴らしいことだと思う。ごちそうさまでした。